单项选择题

  人と物の関係を端的に示す例がある。ある外国人女子学生が日本の農村社会での人間関係、行動、習慣を観察すること(1)目的に、長野県の民家に同居し、調査活動をしていた。その家の大家さんは親切な人で、いろいろと面倒を見て(2)。私は、その学生に日本語を教授する仕事を引き受けていたが、ある日彼女は(3)ことを言い出した。

  「おととい、大家さんと喧嘩をして、大家さんはそれから一言も口をきいてくれなくなった。一体どうしてでしょうか」というのである。事情を詳しく尋ねてみると、(4)、おととい大家さんから借りていたストーブが何かの加減で故障してしまったので、持って行き、壊れましたと渡した途端、大家さんは不気嫌になってしまった、というのである。私はそのとき、実際にどんな言葉づかいをしたのかを確かめてみた。返答は「この前から借りていたストーブが壊れてしまいました」である。

  私は、大家さんの人柄や普段の言語行動についても尋ねてみた。親切だが、(5)世話やきの感じのするタイプであるらしい。そこで私はそのストーブの故障の原因について尋ねてみた。(6)その女子学生は、「理由はよく分からないが、その朝、火をつけようとするとつかなくなっていたんです。だから壊れましたと言いました」と言うのである。次に私は、「壊れました」と「壊しました」の表現法の違いについて本人に尋ね、そのことで話し合う(7)。「壊れました」と「壊しました」は、文法的に言えば、他動詞表現と自動詞表現の差に過ぎない。しかし、そこでコミュニケーション上問題になるのは、実は、どちらを選択するかということが、物と人との関係の中で、相手に対する自分の態度を明確に表してしまう(8)。彼女はその点(9)考えが及ばなかったわけである。「壊しました」という表現は、確かに、壊れた(10)自分が何らかの責任を持っている場合に限られるであろう。(11)「壊れました」は、物自体が壊れた状態を客観的に示すわけである。(12)、物が実際に壊れ、しかも壊れたことに対して当事者が責任を感じないならば、「壊れました」と表現しても何ら差し障りはないわけである。

  しかし、この二表現のうち、非常に日本的な言葉づかいをする人であれば、たとえ、故障の原因が不明で自分の責任の有無も不明であったとしても、恐らく「壊しました」という表現を選択するであろう。そのストーブは相手に属するものであるから、それを借り受けているという関係の中で、壊れたことに対する責任を自分は感じているんだということをとにかく表明するわけである。(13)、物自体がそもそも不良で、その結果壊れてしまった場合でも、この「壊しました」という自己に責任のある表現形式を選択することが多いと言えよう。

(1)~(13)に入れるのにもっとも適切なものはどれか。

A.そして
B.それに
C.ところで
D.したがって
题目列表

你可能感兴趣的试题

单项选择题

  人と物の関係を端的に示す例がある。ある外国人女子学生が日本の農村社会での人間関係、行動、習慣を観察すること(1)目的に、長野県の民家に同居し、調査活動をしていた。その家の大家さんは親切な人で、いろいろと面倒を見て(2)。私は、その学生に日本語を教授する仕事を引き受けていたが、ある日彼女は(3)ことを言い出した。

  「おととい、大家さんと喧嘩をして、大家さんはそれから一言も口をきいてくれなくなった。一体どうしてでしょうか」というのである。事情を詳しく尋ねてみると、(4)、おととい大家さんから借りていたストーブが何かの加減で故障してしまったので、持って行き、壊れましたと渡した途端、大家さんは不気嫌になってしまった、というのである。私はそのとき、実際にどんな言葉づかいをしたのかを確かめてみた。返答は「この前から借りていたストーブが壊れてしまいました」である。

  私は、大家さんの人柄や普段の言語行動についても尋ねてみた。親切だが、(5)世話やきの感じのするタイプであるらしい。そこで私はそのストーブの故障の原因について尋ねてみた。(6)その女子学生は、「理由はよく分からないが、その朝、火をつけようとするとつかなくなっていたんです。だから壊れましたと言いました」と言うのである。次に私は、「壊れました」と「壊しました」の表現法の違いについて本人に尋ね、そのことで話し合う(7)。「壊れました」と「壊しました」は、文法的に言えば、他動詞表現と自動詞表現の差に過ぎない。しかし、そこでコミュニケーション上問題になるのは、実は、どちらを選択するかということが、物と人との関係の中で、相手に対する自分の態度を明確に表してしまう(8)。彼女はその点(9)考えが及ばなかったわけである。「壊しました」という表現は、確かに、壊れた(10)自分が何らかの責任を持っている場合に限られるであろう。(11)「壊れました」は、物自体が壊れた状態を客観的に示すわけである。(12)、物が実際に壊れ、しかも壊れたことに対して当事者が責任を感じないならば、「壊れました」と表現しても何ら差し障りはないわけである。

  しかし、この二表現のうち、非常に日本的な言葉づかいをする人であれば、たとえ、故障の原因が不明で自分の責任の有無も不明であったとしても、恐らく「壊しました」という表現を選択するであろう。そのストーブは相手に属するものであるから、それを借り受けているという関係の中で、壊れたことに対する責任を自分は感じているんだということをとにかく表明するわけである。(13)、物自体がそもそも不良で、その結果壊れてしまった場合でも、この「壊しました」という自己に責任のある表現形式を選択することが多いと言えよう。

(1)~(13)に入れるのにもっとも適切なものはどれか。

A.が
B.へ
C.は
D.を
单项选择题

  人と物の関係を端的に示す例がある。ある外国人女子学生が日本の農村社会での人間関係、行動、習慣を観察すること(1)目的に、長野県の民家に同居し、調査活動をしていた。その家の大家さんは親切な人で、いろいろと面倒を見て(2)。私は、その学生に日本語を教授する仕事を引き受けていたが、ある日彼女は(3)ことを言い出した。

  「おととい、大家さんと喧嘩をして、大家さんはそれから一言も口をきいてくれなくなった。一体どうしてでしょうか」というのである。事情を詳しく尋ねてみると、(4)、おととい大家さんから借りていたストーブが何かの加減で故障してしまったので、持って行き、壊れましたと渡した途端、大家さんは不気嫌になってしまった、というのである。私はそのとき、実際にどんな言葉づかいをしたのかを確かめてみた。返答は「この前から借りていたストーブが壊れてしまいました」である。

  私は、大家さんの人柄や普段の言語行動についても尋ねてみた。親切だが、(5)世話やきの感じのするタイプであるらしい。そこで私はそのストーブの故障の原因について尋ねてみた。(6)その女子学生は、「理由はよく分からないが、その朝、火をつけようとするとつかなくなっていたんです。だから壊れましたと言いました」と言うのである。次に私は、「壊れました」と「壊しました」の表現法の違いについて本人に尋ね、そのことで話し合う(7)。「壊れました」と「壊しました」は、文法的に言えば、他動詞表現と自動詞表現の差に過ぎない。しかし、そこでコミュニケーション上問題になるのは、実は、どちらを選択するかということが、物と人との関係の中で、相手に対する自分の態度を明確に表してしまう(8)。彼女はその点(9)考えが及ばなかったわけである。「壊しました」という表現は、確かに、壊れた(10)自分が何らかの責任を持っている場合に限られるであろう。(11)「壊れました」は、物自体が壊れた状態を客観的に示すわけである。(12)、物が実際に壊れ、しかも壊れたことに対して当事者が責任を感じないならば、「壊れました」と表現しても何ら差し障りはないわけである。

  しかし、この二表現のうち、非常に日本的な言葉づかいをする人であれば、たとえ、故障の原因が不明で自分の責任の有無も不明であったとしても、恐らく「壊しました」という表現を選択するであろう。そのストーブは相手に属するものであるから、それを借り受けているという関係の中で、壊れたことに対する責任を自分は感じているんだということをとにかく表明するわけである。(13)、物自体がそもそも不良で、その結果壊れてしまった場合でも、この「壊しました」という自己に責任のある表現形式を選択することが多いと言えよう。

(1)~(13)に入れるのにもっとも適切なものはどれか。

A.あげていた
B.もらっていた
C.くれていた
D.やっていた
单项选择题

  人と物の関係を端的に示す例がある。ある外国人女子学生が日本の農村社会での人間関係、行動、習慣を観察すること(1)目的に、長野県の民家に同居し、調査活動をしていた。その家の大家さんは親切な人で、いろいろと面倒を見て(2)。私は、その学生に日本語を教授する仕事を引き受けていたが、ある日彼女は(3)ことを言い出した。

  「おととい、大家さんと喧嘩をして、大家さんはそれから一言も口をきいてくれなくなった。一体どうしてでしょうか」というのである。事情を詳しく尋ねてみると、(4)、おととい大家さんから借りていたストーブが何かの加減で故障してしまったので、持って行き、壊れましたと渡した途端、大家さんは不気嫌になってしまった、というのである。私はそのとき、実際にどんな言葉づかいをしたのかを確かめてみた。返答は「この前から借りていたストーブが壊れてしまいました」である。

  私は、大家さんの人柄や普段の言語行動についても尋ねてみた。親切だが、(5)世話やきの感じのするタイプであるらしい。そこで私はそのストーブの故障の原因について尋ねてみた。(6)その女子学生は、「理由はよく分からないが、その朝、火をつけようとするとつかなくなっていたんです。だから壊れましたと言いました」と言うのである。次に私は、「壊れました」と「壊しました」の表現法の違いについて本人に尋ね、そのことで話し合う(7)。「壊れました」と「壊しました」は、文法的に言えば、他動詞表現と自動詞表現の差に過ぎない。しかし、そこでコミュニケーション上問題になるのは、実は、どちらを選択するかということが、物と人との関係の中で、相手に対する自分の態度を明確に表してしまう(8)。彼女はその点(9)考えが及ばなかったわけである。「壊しました」という表現は、確かに、壊れた(10)自分が何らかの責任を持っている場合に限られるであろう。(11)「壊れました」は、物自体が壊れた状態を客観的に示すわけである。(12)、物が実際に壊れ、しかも壊れたことに対して当事者が責任を感じないならば、「壊れました」と表現しても何ら差し障りはないわけである。

  しかし、この二表現のうち、非常に日本的な言葉づかいをする人であれば、たとえ、故障の原因が不明で自分の責任の有無も不明であったとしても、恐らく「壊しました」という表現を選択するであろう。そのストーブは相手に属するものであるから、それを借り受けているという関係の中で、壊れたことに対する責任を自分は感じているんだということをとにかく表明するわけである。(13)、物自体がそもそも不良で、その結果壊れてしまった場合でも、この「壊しました」という自己に責任のある表現形式を選択することが多いと言えよう。

(1)~(13)に入れるのにもっとも適切なものはどれか。

A.こんな
B.そんな
C.あんな
D.どんな
单项选择题

  人と物の関係を端的に示す例がある。ある外国人女子学生が日本の農村社会での人間関係、行動、習慣を観察すること(1)目的に、長野県の民家に同居し、調査活動をしていた。その家の大家さんは親切な人で、いろいろと面倒を見て(2)。私は、その学生に日本語を教授する仕事を引き受けていたが、ある日彼女は(3)ことを言い出した。

  「おととい、大家さんと喧嘩をして、大家さんはそれから一言も口をきいてくれなくなった。一体どうしてでしょうか」というのである。事情を詳しく尋ねてみると、(4)、おととい大家さんから借りていたストーブが何かの加減で故障してしまったので、持って行き、壊れましたと渡した途端、大家さんは不気嫌になってしまった、というのである。私はそのとき、実際にどんな言葉づかいをしたのかを確かめてみた。返答は「この前から借りていたストーブが壊れてしまいました」である。

  私は、大家さんの人柄や普段の言語行動についても尋ねてみた。親切だが、(5)世話やきの感じのするタイプであるらしい。そこで私はそのストーブの故障の原因について尋ねてみた。(6)その女子学生は、「理由はよく分からないが、その朝、火をつけようとするとつかなくなっていたんです。だから壊れましたと言いました」と言うのである。次に私は、「壊れました」と「壊しました」の表現法の違いについて本人に尋ね、そのことで話し合う(7)。「壊れました」と「壊しました」は、文法的に言えば、他動詞表現と自動詞表現の差に過ぎない。しかし、そこでコミュニケーション上問題になるのは、実は、どちらを選択するかということが、物と人との関係の中で、相手に対する自分の態度を明確に表してしまう(8)。彼女はその点(9)考えが及ばなかったわけである。「壊しました」という表現は、確かに、壊れた(10)自分が何らかの責任を持っている場合に限られるであろう。(11)「壊れました」は、物自体が壊れた状態を客観的に示すわけである。(12)、物が実際に壊れ、しかも壊れたことに対して当事者が責任を感じないならば、「壊れました」と表現しても何ら差し障りはないわけである。

  しかし、この二表現のうち、非常に日本的な言葉づかいをする人であれば、たとえ、故障の原因が不明で自分の責任の有無も不明であったとしても、恐らく「壊しました」という表現を選択するであろう。そのストーブは相手に属するものであるから、それを借り受けているという関係の中で、壊れたことに対する責任を自分は感じているんだということをとにかく表明するわけである。(13)、物自体がそもそも不良で、その結果壊れてしまった場合でも、この「壊しました」という自己に責任のある表現形式を選択することが多いと言えよう。

(1)~(13)に入れるのにもっとも適切なものはどれか。

A.本来は
B.実は
C.元は
D.実際は
单项选择题

  人と物の関係を端的に示す例がある。ある外国人女子学生が日本の農村社会での人間関係、行動、習慣を観察すること(1)目的に、長野県の民家に同居し、調査活動をしていた。その家の大家さんは親切な人で、いろいろと面倒を見て(2)。私は、その学生に日本語を教授する仕事を引き受けていたが、ある日彼女は(3)ことを言い出した。

  「おととい、大家さんと喧嘩をして、大家さんはそれから一言も口をきいてくれなくなった。一体どうしてでしょうか」というのである。事情を詳しく尋ねてみると、(4)、おととい大家さんから借りていたストーブが何かの加減で故障してしまったので、持って行き、壊れましたと渡した途端、大家さんは不気嫌になってしまった、というのである。私はそのとき、実際にどんな言葉づかいをしたのかを確かめてみた。返答は「この前から借りていたストーブが壊れてしまいました」である。

  私は、大家さんの人柄や普段の言語行動についても尋ねてみた。親切だが、(5)世話やきの感じのするタイプであるらしい。そこで私はそのストーブの故障の原因について尋ねてみた。(6)その女子学生は、「理由はよく分からないが、その朝、火をつけようとするとつかなくなっていたんです。だから壊れましたと言いました」と言うのである。次に私は、「壊れました」と「壊しました」の表現法の違いについて本人に尋ね、そのことで話し合う(7)。「壊れました」と「壊しました」は、文法的に言えば、他動詞表現と自動詞表現の差に過ぎない。しかし、そこでコミュニケーション上問題になるのは、実は、どちらを選択するかということが、物と人との関係の中で、相手に対する自分の態度を明確に表してしまう(8)。彼女はその点(9)考えが及ばなかったわけである。「壊しました」という表現は、確かに、壊れた(10)自分が何らかの責任を持っている場合に限られるであろう。(11)「壊れました」は、物自体が壊れた状態を客観的に示すわけである。(12)、物が実際に壊れ、しかも壊れたことに対して当事者が責任を感じないならば、「壊れました」と表現しても何ら差し障りはないわけである。

  しかし、この二表現のうち、非常に日本的な言葉づかいをする人であれば、たとえ、故障の原因が不明で自分の責任の有無も不明であったとしても、恐らく「壊しました」という表現を選択するであろう。そのストーブは相手に属するものであるから、それを借り受けているという関係の中で、壊れたことに対する責任を自分は感じているんだということをとにかく表明するわけである。(13)、物自体がそもそも不良で、その結果壊れてしまった場合でも、この「壊しました」という自己に責任のある表現形式を選択することが多いと言えよう。

(1)~(13)に入れるのにもっとも適切なものはどれか。

A.なぜかというと
B.なにかというと
C.どれかというと
D.どちらかというと
单项选择题

  人と物の関係を端的に示す例がある。ある外国人女子学生が日本の農村社会での人間関係、行動、習慣を観察すること(1)目的に、長野県の民家に同居し、調査活動をしていた。その家の大家さんは親切な人で、いろいろと面倒を見て(2)。私は、その学生に日本語を教授する仕事を引き受けていたが、ある日彼女は(3)ことを言い出した。

  「おととい、大家さんと喧嘩をして、大家さんはそれから一言も口をきいてくれなくなった。一体どうしてでしょうか」というのである。事情を詳しく尋ねてみると、(4)、おととい大家さんから借りていたストーブが何かの加減で故障してしまったので、持って行き、壊れましたと渡した途端、大家さんは不気嫌になってしまった、というのである。私はそのとき、実際にどんな言葉づかいをしたのかを確かめてみた。返答は「この前から借りていたストーブが壊れてしまいました」である。

  私は、大家さんの人柄や普段の言語行動についても尋ねてみた。親切だが、(5)世話やきの感じのするタイプであるらしい。そこで私はそのストーブの故障の原因について尋ねてみた。(6)その女子学生は、「理由はよく分からないが、その朝、火をつけようとするとつかなくなっていたんです。だから壊れましたと言いました」と言うのである。次に私は、「壊れました」と「壊しました」の表現法の違いについて本人に尋ね、そのことで話し合う(7)。「壊れました」と「壊しました」は、文法的に言えば、他動詞表現と自動詞表現の差に過ぎない。しかし、そこでコミュニケーション上問題になるのは、実は、どちらを選択するかということが、物と人との関係の中で、相手に対する自分の態度を明確に表してしまう(8)。彼女はその点(9)考えが及ばなかったわけである。「壊しました」という表現は、確かに、壊れた(10)自分が何らかの責任を持っている場合に限られるであろう。(11)「壊れました」は、物自体が壊れた状態を客観的に示すわけである。(12)、物が実際に壊れ、しかも壊れたことに対して当事者が責任を感じないならば、「壊れました」と表現しても何ら差し障りはないわけである。

  しかし、この二表現のうち、非常に日本的な言葉づかいをする人であれば、たとえ、故障の原因が不明で自分の責任の有無も不明であったとしても、恐らく「壊しました」という表現を選択するであろう。そのストーブは相手に属するものであるから、それを借り受けているという関係の中で、壊れたことに対する責任を自分は感じているんだということをとにかく表明するわけである。(13)、物自体がそもそも不良で、その結果壊れてしまった場合でも、この「壊しました」という自己に責任のある表現形式を選択することが多いと言えよう。

(1)~(13)に入れるのにもっとも適切なものはどれか。

A.そうしているうちに
B.そうすると
C.そうこうしているうちに
D.そうなると
单项选择题

  人と物の関係を端的に示す例がある。ある外国人女子学生が日本の農村社会での人間関係、行動、習慣を観察すること(1)目的に、長野県の民家に同居し、調査活動をしていた。その家の大家さんは親切な人で、いろいろと面倒を見て(2)。私は、その学生に日本語を教授する仕事を引き受けていたが、ある日彼女は(3)ことを言い出した。

  「おととい、大家さんと喧嘩をして、大家さんはそれから一言も口をきいてくれなくなった。一体どうしてでしょうか」というのである。事情を詳しく尋ねてみると、(4)、おととい大家さんから借りていたストーブが何かの加減で故障してしまったので、持って行き、壊れましたと渡した途端、大家さんは不気嫌になってしまった、というのである。私はそのとき、実際にどんな言葉づかいをしたのかを確かめてみた。返答は「この前から借りていたストーブが壊れてしまいました」である。

  私は、大家さんの人柄や普段の言語行動についても尋ねてみた。親切だが、(5)世話やきの感じのするタイプであるらしい。そこで私はそのストーブの故障の原因について尋ねてみた。(6)その女子学生は、「理由はよく分からないが、その朝、火をつけようとするとつかなくなっていたんです。だから壊れましたと言いました」と言うのである。次に私は、「壊れました」と「壊しました」の表現法の違いについて本人に尋ね、そのことで話し合う(7)。「壊れました」と「壊しました」は、文法的に言えば、他動詞表現と自動詞表現の差に過ぎない。しかし、そこでコミュニケーション上問題になるのは、実は、どちらを選択するかということが、物と人との関係の中で、相手に対する自分の態度を明確に表してしまう(8)。彼女はその点(9)考えが及ばなかったわけである。「壊しました」という表現は、確かに、壊れた(10)自分が何らかの責任を持っている場合に限られるであろう。(11)「壊れました」は、物自体が壊れた状態を客観的に示すわけである。(12)、物が実際に壊れ、しかも壊れたことに対して当事者が責任を感じないならば、「壊れました」と表現しても何ら差し障りはないわけである。

  しかし、この二表現のうち、非常に日本的な言葉づかいをする人であれば、たとえ、故障の原因が不明で自分の責任の有無も不明であったとしても、恐らく「壊しました」という表現を選択するであろう。そのストーブは相手に属するものであるから、それを借り受けているという関係の中で、壊れたことに対する責任を自分は感じているんだということをとにかく表明するわけである。(13)、物自体がそもそも不良で、その結果壊れてしまった場合でも、この「壊しました」という自己に責任のある表現形式を選択することが多いと言えよう。

(1)~(13)に入れるのにもっとも適切なものはどれか。

A.ことにした
B.ことになる
C.ようになる
D.ようになった
单项选择题

  人と物の関係を端的に示す例がある。ある外国人女子学生が日本の農村社会での人間関係、行動、習慣を観察すること(1)目的に、長野県の民家に同居し、調査活動をしていた。その家の大家さんは親切な人で、いろいろと面倒を見て(2)。私は、その学生に日本語を教授する仕事を引き受けていたが、ある日彼女は(3)ことを言い出した。

  「おととい、大家さんと喧嘩をして、大家さんはそれから一言も口をきいてくれなくなった。一体どうしてでしょうか」というのである。事情を詳しく尋ねてみると、(4)、おととい大家さんから借りていたストーブが何かの加減で故障してしまったので、持って行き、壊れましたと渡した途端、大家さんは不気嫌になってしまった、というのである。私はそのとき、実際にどんな言葉づかいをしたのかを確かめてみた。返答は「この前から借りていたストーブが壊れてしまいました」である。

  私は、大家さんの人柄や普段の言語行動についても尋ねてみた。親切だが、(5)世話やきの感じのするタイプであるらしい。そこで私はそのストーブの故障の原因について尋ねてみた。(6)その女子学生は、「理由はよく分からないが、その朝、火をつけようとするとつかなくなっていたんです。だから壊れましたと言いました」と言うのである。次に私は、「壊れました」と「壊しました」の表現法の違いについて本人に尋ね、そのことで話し合う(7)。「壊れました」と「壊しました」は、文法的に言えば、他動詞表現と自動詞表現の差に過ぎない。しかし、そこでコミュニケーション上問題になるのは、実は、どちらを選択するかということが、物と人との関係の中で、相手に対する自分の態度を明確に表してしまう(8)。彼女はその点(9)考えが及ばなかったわけである。「壊しました」という表現は、確かに、壊れた(10)自分が何らかの責任を持っている場合に限られるであろう。(11)「壊れました」は、物自体が壊れた状態を客観的に示すわけである。(12)、物が実際に壊れ、しかも壊れたことに対して当事者が責任を感じないならば、「壊れました」と表現しても何ら差し障りはないわけである。

  しかし、この二表現のうち、非常に日本的な言葉づかいをする人であれば、たとえ、故障の原因が不明で自分の責任の有無も不明であったとしても、恐らく「壊しました」という表現を選択するであろう。そのストーブは相手に属するものであるから、それを借り受けているという関係の中で、壊れたことに対する責任を自分は感じているんだということをとにかく表明するわけである。(13)、物自体がそもそも不良で、その結果壊れてしまった場合でも、この「壊しました」という自己に責任のある表現形式を選択することが多いと言えよう。

(1)~(13)に入れるのにもっとも適切なものはどれか。

A.というのである
B.といったからである
C.ということである
D.といったことである
单项选择题

  人と物の関係を端的に示す例がある。ある外国人女子学生が日本の農村社会での人間関係、行動、習慣を観察すること(1)目的に、長野県の民家に同居し、調査活動をしていた。その家の大家さんは親切な人で、いろいろと面倒を見て(2)。私は、その学生に日本語を教授する仕事を引き受けていたが、ある日彼女は(3)ことを言い出した。

  「おととい、大家さんと喧嘩をして、大家さんはそれから一言も口をきいてくれなくなった。一体どうしてでしょうか」というのである。事情を詳しく尋ねてみると、(4)、おととい大家さんから借りていたストーブが何かの加減で故障してしまったので、持って行き、壊れましたと渡した途端、大家さんは不気嫌になってしまった、というのである。私はそのとき、実際にどんな言葉づかいをしたのかを確かめてみた。返答は「この前から借りていたストーブが壊れてしまいました」である。

  私は、大家さんの人柄や普段の言語行動についても尋ねてみた。親切だが、(5)世話やきの感じのするタイプであるらしい。そこで私はそのストーブの故障の原因について尋ねてみた。(6)その女子学生は、「理由はよく分からないが、その朝、火をつけようとするとつかなくなっていたんです。だから壊れましたと言いました」と言うのである。次に私は、「壊れました」と「壊しました」の表現法の違いについて本人に尋ね、そのことで話し合う(7)。「壊れました」と「壊しました」は、文法的に言えば、他動詞表現と自動詞表現の差に過ぎない。しかし、そこでコミュニケーション上問題になるのは、実は、どちらを選択するかということが、物と人との関係の中で、相手に対する自分の態度を明確に表してしまう(8)。彼女はその点(9)考えが及ばなかったわけである。「壊しました」という表現は、確かに、壊れた(10)自分が何らかの責任を持っている場合に限られるであろう。(11)「壊れました」は、物自体が壊れた状態を客観的に示すわけである。(12)、物が実際に壊れ、しかも壊れたことに対して当事者が責任を感じないならば、「壊れました」と表現しても何ら差し障りはないわけである。

  しかし、この二表現のうち、非常に日本的な言葉づかいをする人であれば、たとえ、故障の原因が不明で自分の責任の有無も不明であったとしても、恐らく「壊しました」という表現を選択するであろう。そのストーブは相手に属するものであるから、それを借り受けているという関係の中で、壊れたことに対する責任を自分は感じているんだということをとにかく表明するわけである。(13)、物自体がそもそも不良で、その結果壊れてしまった場合でも、この「壊しました」という自己に責任のある表現形式を選択することが多いと言えよう。

(1)~(13)に入れるのにもっとも適切なものはどれか。

A.にまで
B.にでも
C.までに
D.までで
单项选择题

  人と物の関係を端的に示す例がある。ある外国人女子学生が日本の農村社会での人間関係、行動、習慣を観察すること(1)目的に、長野県の民家に同居し、調査活動をしていた。その家の大家さんは親切な人で、いろいろと面倒を見て(2)。私は、その学生に日本語を教授する仕事を引き受けていたが、ある日彼女は(3)ことを言い出した。

  「おととい、大家さんと喧嘩をして、大家さんはそれから一言も口をきいてくれなくなった。一体どうしてでしょうか」というのである。事情を詳しく尋ねてみると、(4)、おととい大家さんから借りていたストーブが何かの加減で故障してしまったので、持って行き、壊れましたと渡した途端、大家さんは不気嫌になってしまった、というのである。私はそのとき、実際にどんな言葉づかいをしたのかを確かめてみた。返答は「この前から借りていたストーブが壊れてしまいました」である。

  私は、大家さんの人柄や普段の言語行動についても尋ねてみた。親切だが、(5)世話やきの感じのするタイプであるらしい。そこで私はそのストーブの故障の原因について尋ねてみた。(6)その女子学生は、「理由はよく分からないが、その朝、火をつけようとするとつかなくなっていたんです。だから壊れましたと言いました」と言うのである。次に私は、「壊れました」と「壊しました」の表現法の違いについて本人に尋ね、そのことで話し合う(7)。「壊れました」と「壊しました」は、文法的に言えば、他動詞表現と自動詞表現の差に過ぎない。しかし、そこでコミュニケーション上問題になるのは、実は、どちらを選択するかということが、物と人との関係の中で、相手に対する自分の態度を明確に表してしまう(8)。彼女はその点(9)考えが及ばなかったわけである。「壊しました」という表現は、確かに、壊れた(10)自分が何らかの責任を持っている場合に限られるであろう。(11)「壊れました」は、物自体が壊れた状態を客観的に示すわけである。(12)、物が実際に壊れ、しかも壊れたことに対して当事者が責任を感じないならば、「壊れました」と表現しても何ら差し障りはないわけである。

  しかし、この二表現のうち、非常に日本的な言葉づかいをする人であれば、たとえ、故障の原因が不明で自分の責任の有無も不明であったとしても、恐らく「壊しました」という表現を選択するであろう。そのストーブは相手に属するものであるから、それを借り受けているという関係の中で、壊れたことに対する責任を自分は感じているんだということをとにかく表明するわけである。(13)、物自体がそもそも不良で、その結果壊れてしまった場合でも、この「壊しました」という自己に責任のある表現形式を選択することが多いと言えよう。

(1)~(13)に入れるのにもっとも適切なものはどれか。

A.にとって
B.にしては
C.に対して
D.につれて
单项选择题

  人と物の関係を端的に示す例がある。ある外国人女子学生が日本の農村社会での人間関係、行動、習慣を観察すること(1)目的に、長野県の民家に同居し、調査活動をしていた。その家の大家さんは親切な人で、いろいろと面倒を見て(2)。私は、その学生に日本語を教授する仕事を引き受けていたが、ある日彼女は(3)ことを言い出した。

  「おととい、大家さんと喧嘩をして、大家さんはそれから一言も口をきいてくれなくなった。一体どうしてでしょうか」というのである。事情を詳しく尋ねてみると、(4)、おととい大家さんから借りていたストーブが何かの加減で故障してしまったので、持って行き、壊れましたと渡した途端、大家さんは不気嫌になってしまった、というのである。私はそのとき、実際にどんな言葉づかいをしたのかを確かめてみた。返答は「この前から借りていたストーブが壊れてしまいました」である。

  私は、大家さんの人柄や普段の言語行動についても尋ねてみた。親切だが、(5)世話やきの感じのするタイプであるらしい。そこで私はそのストーブの故障の原因について尋ねてみた。(6)その女子学生は、「理由はよく分からないが、その朝、火をつけようとするとつかなくなっていたんです。だから壊れましたと言いました」と言うのである。次に私は、「壊れました」と「壊しました」の表現法の違いについて本人に尋ね、そのことで話し合う(7)。「壊れました」と「壊しました」は、文法的に言えば、他動詞表現と自動詞表現の差に過ぎない。しかし、そこでコミュニケーション上問題になるのは、実は、どちらを選択するかということが、物と人との関係の中で、相手に対する自分の態度を明確に表してしまう(8)。彼女はその点(9)考えが及ばなかったわけである。「壊しました」という表現は、確かに、壊れた(10)自分が何らかの責任を持っている場合に限られるであろう。(11)「壊れました」は、物自体が壊れた状態を客観的に示すわけである。(12)、物が実際に壊れ、しかも壊れたことに対して当事者が責任を感じないならば、「壊れました」と表現しても何ら差し障りはないわけである。

  しかし、この二表現のうち、非常に日本的な言葉づかいをする人であれば、たとえ、故障の原因が不明で自分の責任の有無も不明であったとしても、恐らく「壊しました」という表現を選択するであろう。そのストーブは相手に属するものであるから、それを借り受けているという関係の中で、壊れたことに対する責任を自分は感じているんだということをとにかく表明するわけである。(13)、物自体がそもそも不良で、その結果壊れてしまった場合でも、この「壊しました」という自己に責任のある表現形式を選択することが多いと言えよう。

(1)~(13)に入れるのにもっとも適切なものはどれか。

A.また
B.一方
C.では
D.しかも
单项选择题

  人と物の関係を端的に示す例がある。ある外国人女子学生が日本の農村社会での人間関係、行動、習慣を観察すること(1)目的に、長野県の民家に同居し、調査活動をしていた。その家の大家さんは親切な人で、いろいろと面倒を見て(2)。私は、その学生に日本語を教授する仕事を引き受けていたが、ある日彼女は(3)ことを言い出した。

  「おととい、大家さんと喧嘩をして、大家さんはそれから一言も口をきいてくれなくなった。一体どうしてでしょうか」というのである。事情を詳しく尋ねてみると、(4)、おととい大家さんから借りていたストーブが何かの加減で故障してしまったので、持って行き、壊れましたと渡した途端、大家さんは不気嫌になってしまった、というのである。私はそのとき、実際にどんな言葉づかいをしたのかを確かめてみた。返答は「この前から借りていたストーブが壊れてしまいました」である。

  私は、大家さんの人柄や普段の言語行動についても尋ねてみた。親切だが、(5)世話やきの感じのするタイプであるらしい。そこで私はそのストーブの故障の原因について尋ねてみた。(6)その女子学生は、「理由はよく分からないが、その朝、火をつけようとするとつかなくなっていたんです。だから壊れましたと言いました」と言うのである。次に私は、「壊れました」と「壊しました」の表現法の違いについて本人に尋ね、そのことで話し合う(7)。「壊れました」と「壊しました」は、文法的に言えば、他動詞表現と自動詞表現の差に過ぎない。しかし、そこでコミュニケーション上問題になるのは、実は、どちらを選択するかということが、物と人との関係の中で、相手に対する自分の態度を明確に表してしまう(8)。彼女はその点(9)考えが及ばなかったわけである。「壊しました」という表現は、確かに、壊れた(10)自分が何らかの責任を持っている場合に限られるであろう。(11)「壊れました」は、物自体が壊れた状態を客観的に示すわけである。(12)、物が実際に壊れ、しかも壊れたことに対して当事者が責任を感じないならば、「壊れました」と表現しても何ら差し障りはないわけである。

  しかし、この二表現のうち、非常に日本的な言葉づかいをする人であれば、たとえ、故障の原因が不明で自分の責任の有無も不明であったとしても、恐らく「壊しました」という表現を選択するであろう。そのストーブは相手に属するものであるから、それを借り受けているという関係の中で、壊れたことに対する責任を自分は感じているんだということをとにかく表明するわけである。(13)、物自体がそもそも不良で、その結果壊れてしまった場合でも、この「壊しました」という自己に責任のある表現形式を選択することが多いと言えよう。

(1)~(13)に入れるのにもっとも適切なものはどれか。

A.そして
B.それに
C.ところで
D.したがって
单项选择题

  人と物の関係を端的に示す例がある。ある外国人女子学生が日本の農村社会での人間関係、行動、習慣を観察すること(1)目的に、長野県の民家に同居し、調査活動をしていた。その家の大家さんは親切な人で、いろいろと面倒を見て(2)。私は、その学生に日本語を教授する仕事を引き受けていたが、ある日彼女は(3)ことを言い出した。

  「おととい、大家さんと喧嘩をして、大家さんはそれから一言も口をきいてくれなくなった。一体どうしてでしょうか」というのである。事情を詳しく尋ねてみると、(4)、おととい大家さんから借りていたストーブが何かの加減で故障してしまったので、持って行き、壊れましたと渡した途端、大家さんは不気嫌になってしまった、というのである。私はそのとき、実際にどんな言葉づかいをしたのかを確かめてみた。返答は「この前から借りていたストーブが壊れてしまいました」である。

  私は、大家さんの人柄や普段の言語行動についても尋ねてみた。親切だが、(5)世話やきの感じのするタイプであるらしい。そこで私はそのストーブの故障の原因について尋ねてみた。(6)その女子学生は、「理由はよく分からないが、その朝、火をつけようとするとつかなくなっていたんです。だから壊れましたと言いました」と言うのである。次に私は、「壊れました」と「壊しました」の表現法の違いについて本人に尋ね、そのことで話し合う(7)。「壊れました」と「壊しました」は、文法的に言えば、他動詞表現と自動詞表現の差に過ぎない。しかし、そこでコミュニケーション上問題になるのは、実は、どちらを選択するかということが、物と人との関係の中で、相手に対する自分の態度を明確に表してしまう(8)。彼女はその点(9)考えが及ばなかったわけである。「壊しました」という表現は、確かに、壊れた(10)自分が何らかの責任を持っている場合に限られるであろう。(11)「壊れました」は、物自体が壊れた状態を客観的に示すわけである。(12)、物が実際に壊れ、しかも壊れたことに対して当事者が責任を感じないならば、「壊れました」と表現しても何ら差し障りはないわけである。

  しかし、この二表現のうち、非常に日本的な言葉づかいをする人であれば、たとえ、故障の原因が不明で自分の責任の有無も不明であったとしても、恐らく「壊しました」という表現を選択するであろう。そのストーブは相手に属するものであるから、それを借り受けているという関係の中で、壊れたことに対する責任を自分は感じているんだということをとにかく表明するわけである。(13)、物自体がそもそも不良で、その結果壊れてしまった場合でも、この「壊しました」という自己に責任のある表現形式を選択することが多いと言えよう。

(1)~(13)に入れるのにもっとも適切なものはどれか。

A.よく言えば
B.うまく言えば
C.曖昧に言えば
D.極端に言えば
单项选择题

  人と物の関係を端的に示す例がある。ある外国人女子学生が日本の農村社会での人間関係、行動、習慣を観察すること(1)目的に、長野県の民家に同居し、調査活動をしていた。その家の大家さんは親切な人で、いろいろと面倒を見て(2)。私は、その学生に日本語を教授する仕事を引き受けていたが、ある日彼女は(3)ことを言い出した。

  「おととい、大家さんと喧嘩をして、大家さんはそれから一言も口をきいてくれなくなった。一体どうしてでしょうか」というのである。事情を詳しく尋ねてみると、(4)、おととい大家さんから借りていたストーブが何かの加減で故障してしまったので、持って行き、壊れましたと渡した途端、大家さんは不気嫌になってしまった、というのである。私はそのとき、実際にどんな言葉づかいをしたのかを確かめてみた。返答は「この前から借りていたストーブが壊れてしまいました」である。

  私は、大家さんの人柄や普段の言語行動についても尋ねてみた。親切だが、(5)世話やきの感じのするタイプであるらしい。そこで私はそのストーブの故障の原因について尋ねてみた。(6)その女子学生は、「理由はよく分からないが、その朝、火をつけようとするとつかなくなっていたんです。だから壊れましたと言いました」と言うのである。次に私は、「壊れました」と「壊しました」の表現法の違いについて本人に尋ね、そのことで話し合う(7)。「壊れました」と「壊しました」は、文法的に言えば、他動詞表現と自動詞表現の差に過ぎない。しかし、そこでコミュニケーション上問題になるのは、実は、どちらを選択するかということが、物と人との関係の中で、相手に対する自分の態度を明確に表してしまう(8)。彼女はその点(9)考えが及ばなかったわけである。「壊しました」という表現は、確かに、壊れた(10)自分が何らかの責任を持っている場合に限られるであろう。(11)「壊れました」は、物自体が壊れた状態を客観的に示すわけである。(12)、物が実際に壊れ、しかも壊れたことに対して当事者が責任を感じないならば、「壊れました」と表現しても何ら差し障りはないわけである。

  しかし、この二表現のうち、非常に日本的な言葉づかいをする人であれば、たとえ、故障の原因が不明で自分の責任の有無も不明であったとしても、恐らく「壊しました」という表現を選択するであろう。そのストーブは相手に属するものであるから、それを借り受けているという関係の中で、壊れたことに対する責任を自分は感じているんだということをとにかく表明するわけである。(13)、物自体がそもそも不良で、その結果壊れてしまった場合でも、この「壊しました」という自己に責任のある表現形式を選択することが多いと言えよう。

(1)~(13)に入れるのにもっとも適切なものはどれか。

文中の「何かの加減で故障してしまった」の「加減」に当たる解釈はどれか。

A.程度
B.契機
C.具合
D.理由
单项选择题

  人と物の関係を端的に示す例がある。ある外国人女子学生が日本の農村社会での人間関係、行動、習慣を観察すること(1)目的に、長野県の民家に同居し、調査活動をしていた。その家の大家さんは親切な人で、いろいろと面倒を見て(2)。私は、その学生に日本語を教授する仕事を引き受けていたが、ある日彼女は(3)ことを言い出した。

  「おととい、大家さんと喧嘩をして、大家さんはそれから一言も口をきいてくれなくなった。一体どうしてでしょうか」というのである。事情を詳しく尋ねてみると、(4)、おととい大家さんから借りていたストーブが何かの加減で故障してしまったので、持って行き、壊れましたと渡した途端、大家さんは不気嫌になってしまった、というのである。私はそのとき、実際にどんな言葉づかいをしたのかを確かめてみた。返答は「この前から借りていたストーブが壊れてしまいました」である。

  私は、大家さんの人柄や普段の言語行動についても尋ねてみた。親切だが、(5)世話やきの感じのするタイプであるらしい。そこで私はそのストーブの故障の原因について尋ねてみた。(6)その女子学生は、「理由はよく分からないが、その朝、火をつけようとするとつかなくなっていたんです。だから壊れましたと言いました」と言うのである。次に私は、「壊れました」と「壊しました」の表現法の違いについて本人に尋ね、そのことで話し合う(7)。「壊れました」と「壊しました」は、文法的に言えば、他動詞表現と自動詞表現の差に過ぎない。しかし、そこでコミュニケーション上問題になるのは、実は、どちらを選択するかということが、物と人との関係の中で、相手に対する自分の態度を明確に表してしまう(8)。彼女はその点(9)考えが及ばなかったわけである。「壊しました」という表現は、確かに、壊れた(10)自分が何らかの責任を持っている場合に限られるであろう。(11)「壊れました」は、物自体が壊れた状態を客観的に示すわけである。(12)、物が実際に壊れ、しかも壊れたことに対して当事者が責任を感じないならば、「壊れました」と表現しても何ら差し障りはないわけである。

  しかし、この二表現のうち、非常に日本的な言葉づかいをする人であれば、たとえ、故障の原因が不明で自分の責任の有無も不明であったとしても、恐らく「壊しました」という表現を選択するであろう。そのストーブは相手に属するものであるから、それを借り受けているという関係の中で、壊れたことに対する責任を自分は感じているんだということをとにかく表明するわけである。(13)、物自体がそもそも不良で、その結果壊れてしまった場合でも、この「壊しました」という自己に責任のある表現形式を選択することが多いと言えよう。

(1)~(13)に入れるのにもっとも適切なものはどれか。

文中の「渡した途端」に当たる解釈はどれか。

A.渡したその時
B.渡す直前
C.渡した後
D.渡しているところ
单项选择题

  人と物の関係を端的に示す例がある。ある外国人女子学生が日本の農村社会での人間関係、行動、習慣を観察すること(1)目的に、長野県の民家に同居し、調査活動をしていた。その家の大家さんは親切な人で、いろいろと面倒を見て(2)。私は、その学生に日本語を教授する仕事を引き受けていたが、ある日彼女は(3)ことを言い出した。

  「おととい、大家さんと喧嘩をして、大家さんはそれから一言も口をきいてくれなくなった。一体どうしてでしょうか」というのである。事情を詳しく尋ねてみると、(4)、おととい大家さんから借りていたストーブが何かの加減で故障してしまったので、持って行き、壊れましたと渡した途端、大家さんは不気嫌になってしまった、というのである。私はそのとき、実際にどんな言葉づかいをしたのかを確かめてみた。返答は「この前から借りていたストーブが壊れてしまいました」である。

  私は、大家さんの人柄や普段の言語行動についても尋ねてみた。親切だが、(5)世話やきの感じのするタイプであるらしい。そこで私はそのストーブの故障の原因について尋ねてみた。(6)その女子学生は、「理由はよく分からないが、その朝、火をつけようとするとつかなくなっていたんです。だから壊れましたと言いました」と言うのである。次に私は、「壊れました」と「壊しました」の表現法の違いについて本人に尋ね、そのことで話し合う(7)。「壊れました」と「壊しました」は、文法的に言えば、他動詞表現と自動詞表現の差に過ぎない。しかし、そこでコミュニケーション上問題になるのは、実は、どちらを選択するかということが、物と人との関係の中で、相手に対する自分の態度を明確に表してしまう(8)。彼女はその点(9)考えが及ばなかったわけである。「壊しました」という表現は、確かに、壊れた(10)自分が何らかの責任を持っている場合に限られるであろう。(11)「壊れました」は、物自体が壊れた状態を客観的に示すわけである。(12)、物が実際に壊れ、しかも壊れたことに対して当事者が責任を感じないならば、「壊れました」と表現しても何ら差し障りはないわけである。

  しかし、この二表現のうち、非常に日本的な言葉づかいをする人であれば、たとえ、故障の原因が不明で自分の責任の有無も不明であったとしても、恐らく「壊しました」という表現を選択するであろう。そのストーブは相手に属するものであるから、それを借り受けているという関係の中で、壊れたことに対する責任を自分は感じているんだということをとにかく表明するわけである。(13)、物自体がそもそも不良で、その結果壊れてしまった場合でも、この「壊しました」という自己に責任のある表現形式を選択することが多いと言えよう。

(1)~(13)に入れるのにもっとも適切なものはどれか。

文中の「限られる」の「れる(られる)」と同じ使い方のものはどれか。

A.

宮崎アニメは子供のみならず、大人にも愛されている。


B.

食べられない物をそんなにもらっても仕方がない。


C.

木村先生は中国語研修生を引率して上海に行かれた


D.

外出直前に彼女に来られてほんとに困ってしまった。


单项选择题

  人と物の関係を端的に示す例がある。ある外国人女子学生が日本の農村社会での人間関係、行動、習慣を観察すること(1)目的に、長野県の民家に同居し、調査活動をしていた。その家の大家さんは親切な人で、いろいろと面倒を見て(2)。私は、その学生に日本語を教授する仕事を引き受けていたが、ある日彼女は(3)ことを言い出した。

  「おととい、大家さんと喧嘩をして、大家さんはそれから一言も口をきいてくれなくなった。一体どうしてでしょうか」というのである。事情を詳しく尋ねてみると、(4)、おととい大家さんから借りていたストーブが何かの加減で故障してしまったので、持って行き、壊れましたと渡した途端、大家さんは不気嫌になってしまった、というのである。私はそのとき、実際にどんな言葉づかいをしたのかを確かめてみた。返答は「この前から借りていたストーブが壊れてしまいました」である。

  私は、大家さんの人柄や普段の言語行動についても尋ねてみた。親切だが、(5)世話やきの感じのするタイプであるらしい。そこで私はそのストーブの故障の原因について尋ねてみた。(6)その女子学生は、「理由はよく分からないが、その朝、火をつけようとするとつかなくなっていたんです。だから壊れましたと言いました」と言うのである。次に私は、「壊れました」と「壊しました」の表現法の違いについて本人に尋ね、そのことで話し合う(7)。「壊れました」と「壊しました」は、文法的に言えば、他動詞表現と自動詞表現の差に過ぎない。しかし、そこでコミュニケーション上問題になるのは、実は、どちらを選択するかということが、物と人との関係の中で、相手に対する自分の態度を明確に表してしまう(8)。彼女はその点(9)考えが及ばなかったわけである。「壊しました」という表現は、確かに、壊れた(10)自分が何らかの責任を持っている場合に限られるであろう。(11)「壊れました」は、物自体が壊れた状態を客観的に示すわけである。(12)、物が実際に壊れ、しかも壊れたことに対して当事者が責任を感じないならば、「壊れました」と表現しても何ら差し障りはないわけである。

  しかし、この二表現のうち、非常に日本的な言葉づかいをする人であれば、たとえ、故障の原因が不明で自分の責任の有無も不明であったとしても、恐らく「壊しました」という表現を選択するであろう。そのストーブは相手に属するものであるから、それを借り受けているという関係の中で、壊れたことに対する責任を自分は感じているんだということをとにかく表明するわけである。(13)、物自体がそもそも不良で、その結果壊れてしまった場合でも、この「壊しました」という自己に責任のある表現形式を選択することが多いと言えよう。

(1)~(13)に入れるのにもっとも適切なものはどれか。

文中の「人であれば」の「」と違う使い方のものはどれか。

A.

ちゃんと説明すれ、分かってくれるはずです。


B.

最後まで一生懸命頑張れ、きっと成功する。


C.

東北地方は今は寒いが、春が来れ暖かくなる。


D.

勉強する学生もいれ、あまりしない学生もいる。


单项选择题

  人と物の関係を端的に示す例がある。ある外国人女子学生が日本の農村社会での人間関係、行動、習慣を観察すること(1)目的に、長野県の民家に同居し、調査活動をしていた。その家の大家さんは親切な人で、いろいろと面倒を見て(2)。私は、その学生に日本語を教授する仕事を引き受けていたが、ある日彼女は(3)ことを言い出した。

  「おととい、大家さんと喧嘩をして、大家さんはそれから一言も口をきいてくれなくなった。一体どうしてでしょうか」というのである。事情を詳しく尋ねてみると、(4)、おととい大家さんから借りていたストーブが何かの加減で故障してしまったので、持って行き、壊れましたと渡した途端、大家さんは不気嫌になってしまった、というのである。私はそのとき、実際にどんな言葉づかいをしたのかを確かめてみた。返答は「この前から借りていたストーブが壊れてしまいました」である。

  私は、大家さんの人柄や普段の言語行動についても尋ねてみた。親切だが、(5)世話やきの感じのするタイプであるらしい。そこで私はそのストーブの故障の原因について尋ねてみた。(6)その女子学生は、「理由はよく分からないが、その朝、火をつけようとするとつかなくなっていたんです。だから壊れましたと言いました」と言うのである。次に私は、「壊れました」と「壊しました」の表現法の違いについて本人に尋ね、そのことで話し合う(7)。「壊れました」と「壊しました」は、文法的に言えば、他動詞表現と自動詞表現の差に過ぎない。しかし、そこでコミュニケーション上問題になるのは、実は、どちらを選択するかということが、物と人との関係の中で、相手に対する自分の態度を明確に表してしまう(8)。彼女はその点(9)考えが及ばなかったわけである。「壊しました」という表現は、確かに、壊れた(10)自分が何らかの責任を持っている場合に限られるであろう。(11)「壊れました」は、物自体が壊れた状態を客観的に示すわけである。(12)、物が実際に壊れ、しかも壊れたことに対して当事者が責任を感じないならば、「壊れました」と表現しても何ら差し障りはないわけである。

  しかし、この二表現のうち、非常に日本的な言葉づかいをする人であれば、たとえ、故障の原因が不明で自分の責任の有無も不明であったとしても、恐らく「壊しました」という表現を選択するであろう。そのストーブは相手に属するものであるから、それを借り受けているという関係の中で、壊れたことに対する責任を自分は感じているんだということをとにかく表明するわけである。(13)、物自体がそもそも不良で、その結果壊れてしまった場合でも、この「壊しました」という自己に責任のある表現形式を選択することが多いと言えよう。

(1)~(13)に入れるのにもっとも適切なものはどれか。

文中の「属するもの」の「もの」と同じ使い方のものはどれか。

A.

母は来週来る予定でいますが、一日も早くきてほしいものです。


B.

ほしいものは何かと聞かれても、すぐには思い出せないものです。


C.

私は長女ですもの、弟の心配をするのは当たり前でしょう。


D.

あの店は国営なので、あそこに並んでいるものは安心して買える。


单项选择题

  人と物の関係を端的に示す例がある。ある外国人女子学生が日本の農村社会での人間関係、行動、習慣を観察すること(1)目的に、長野県の民家に同居し、調査活動をしていた。その家の大家さんは親切な人で、いろいろと面倒を見て(2)。私は、その学生に日本語を教授する仕事を引き受けていたが、ある日彼女は(3)ことを言い出した。

  「おととい、大家さんと喧嘩をして、大家さんはそれから一言も口をきいてくれなくなった。一体どうしてでしょうか」というのである。事情を詳しく尋ねてみると、(4)、おととい大家さんから借りていたストーブが何かの加減で故障してしまったので、持って行き、壊れましたと渡した途端、大家さんは不気嫌になってしまった、というのである。私はそのとき、実際にどんな言葉づかいをしたのかを確かめてみた。返答は「この前から借りていたストーブが壊れてしまいました」である。

  私は、大家さんの人柄や普段の言語行動についても尋ねてみた。親切だが、(5)世話やきの感じのするタイプであるらしい。そこで私はそのストーブの故障の原因について尋ねてみた。(6)その女子学生は、「理由はよく分からないが、その朝、火をつけようとするとつかなくなっていたんです。だから壊れましたと言いました」と言うのである。次に私は、「壊れました」と「壊しました」の表現法の違いについて本人に尋ね、そのことで話し合う(7)。「壊れました」と「壊しました」は、文法的に言えば、他動詞表現と自動詞表現の差に過ぎない。しかし、そこでコミュニケーション上問題になるのは、実は、どちらを選択するかということが、物と人との関係の中で、相手に対する自分の態度を明確に表してしまう(8)。彼女はその点(9)考えが及ばなかったわけである。「壊しました」という表現は、確かに、壊れた(10)自分が何らかの責任を持っている場合に限られるであろう。(11)「壊れました」は、物自体が壊れた状態を客観的に示すわけである。(12)、物が実際に壊れ、しかも壊れたことに対して当事者が責任を感じないならば、「壊れました」と表現しても何ら差し障りはないわけである。

  しかし、この二表現のうち、非常に日本的な言葉づかいをする人であれば、たとえ、故障の原因が不明で自分の責任の有無も不明であったとしても、恐らく「壊しました」という表現を選択するであろう。そのストーブは相手に属するものであるから、それを借り受けているという関係の中で、壊れたことに対する責任を自分は感じているんだということをとにかく表明するわけである。(13)、物自体がそもそも不良で、その結果壊れてしまった場合でも、この「壊しました」という自己に責任のある表現形式を選択することが多いと言えよう。

(1)~(13)に入れるのにもっとも適切なものはどれか。

文中「機嫌」の読み方はどれか。

A.きかね
B.きけん
C.きげん
D.きがね
单项选择题

  人と物の関係を端的に示す例がある。ある外国人女子学生が日本の農村社会での人間関係、行動、習慣を観察すること(1)目的に、長野県の民家に同居し、調査活動をしていた。その家の大家さんは親切な人で、いろいろと面倒を見て(2)。私は、その学生に日本語を教授する仕事を引き受けていたが、ある日彼女は(3)ことを言い出した。

  「おととい、大家さんと喧嘩をして、大家さんはそれから一言も口をきいてくれなくなった。一体どうしてでしょうか」というのである。事情を詳しく尋ねてみると、(4)、おととい大家さんから借りていたストーブが何かの加減で故障してしまったので、持って行き、壊れましたと渡した途端、大家さんは不気嫌になってしまった、というのである。私はそのとき、実際にどんな言葉づかいをしたのかを確かめてみた。返答は「この前から借りていたストーブが壊れてしまいました」である。

  私は、大家さんの人柄や普段の言語行動についても尋ねてみた。親切だが、(5)世話やきの感じのするタイプであるらしい。そこで私はそのストーブの故障の原因について尋ねてみた。(6)その女子学生は、「理由はよく分からないが、その朝、火をつけようとするとつかなくなっていたんです。だから壊れましたと言いました」と言うのである。次に私は、「壊れました」と「壊しました」の表現法の違いについて本人に尋ね、そのことで話し合う(7)。「壊れました」と「壊しました」は、文法的に言えば、他動詞表現と自動詞表現の差に過ぎない。しかし、そこでコミュニケーション上問題になるのは、実は、どちらを選択するかということが、物と人との関係の中で、相手に対する自分の態度を明確に表してしまう(8)。彼女はその点(9)考えが及ばなかったわけである。「壊しました」という表現は、確かに、壊れた(10)自分が何らかの責任を持っている場合に限られるであろう。(11)「壊れました」は、物自体が壊れた状態を客観的に示すわけである。(12)、物が実際に壊れ、しかも壊れたことに対して当事者が責任を感じないならば、「壊れました」と表現しても何ら差し障りはないわけである。

  しかし、この二表現のうち、非常に日本的な言葉づかいをする人であれば、たとえ、故障の原因が不明で自分の責任の有無も不明であったとしても、恐らく「壊しました」という表現を選択するであろう。そのストーブは相手に属するものであるから、それを借り受けているという関係の中で、壊れたことに対する責任を自分は感じているんだということをとにかく表明するわけである。(13)、物自体がそもそも不良で、その結果壊れてしまった場合でも、この「壊しました」という自己に責任のある表現形式を選択することが多いと言えよう。

(1)~(13)に入れるのにもっとも適切なものはどれか。

文中「人柄」の読み方はどれか。

A.ひとから
B.ひとがら
C.じんへい
D.にんへい
微信扫码免费搜题